「還暦超えた人間は揚げ物食べない」と言ってたのに還暦で毎日コロッケ食ってる父

今週のお題「おとうさん」より


「60からは年寄りだ」「年寄りは揚げ物なんて食べない」「年寄りは演歌しか聞かない」

などなど偏見の塊だった父親が還暦を迎えた。

父は毎日揚げ物を食べている。弁当には必ずコロッケを入れ、夕食時には自分で買ってきた唐揚げ天ぷらコロッケ色々買ってきて食べている。20代半ばにして揚げ物が苦しくなってきた私としてはどんな胃してるんだと不思議でならない。

そしてテレビを見ながら「この俳優年食ったよなぁ、58⁈老けて見えるなぁー、俺より老けて見えるな、な!」と私に同意を求めてくるが確実にお前の方が年齢も見た目も老けてるとしか言えない。

演歌についてはたしかによく聴いているが、たまに

「あの三人組知ってる?踊りが上手いんだけどさ、最近人気なんだ」

誰かと思いきやperfumeだった。売れたの最近じゃねぇ。

TSUTAYAにCDあるかなぁ?」 

特設コーナーレベルであると思うよと言っておいた。

父親はフォークも好きなので以前母がコブクロをオススメしたところ

「俺こんなの好きじゃないし!下手くそだし!こういう曲きらいなんだよなぁー」

とほざいていた。で、そんなことを忘れかけた頃私がCDを流してたところ

「これコブクロ?車で聴きたいから貸して〜」

あんなに嫌がってたのに何今更好きとか言ってんのと怒り出したのは私ではなく母だった。まぁそりゃそうか。

父の特技は良いことも悪いこともすぐ忘れることで、例えば相手が嫌味で言ってるというのも分からない程ふわふわと生きている、でもこれが本当に幸せなのかもしれない、羨ましい。